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今日も明日も日本のどこかでサドルにまたがる、慶應医学部2年生。U23ロードナショナルチーム。宜しくお願いします!

全日本選手権ロードレースU23

陸路にて帰宅しました。エリートのライブTwitterだけではあまりに暇を持て余すので、レースレポートをアップします!観戦の暇つぶしにでもしてください!

 

結果 3位

 

全日本選手権といえば、先日2週に渡って行われていた学生選手権と異なり、プロや海外アマチュアも参加して、ナショナルチャンピオンジャージを争うとあって、みんなが照準を合わせてくるレース。

 

僕自身は今年のピークはインカレにあったが、先日の学生選手権2週連続の好成績により、急遽優勝戦線に加わる可能性が出てきて、僕自身、そして内外の皆様から期待していただいていたレース。

 

コースは前半に大きな登り、後半に下り基調となり、ひとつひとつの登りは4分、2分、1分と長くない。しかし前半は登りのインターバルが短い下りや平坦となっており、そこで一度ペースが上がれば10分踏み続けなければいけないことも考えられる。端的に言って、どんな展開が生まれてもおかしくない、選手からすると嫌な、観客からするとわくわくするコース。

 

木曜日に研究室に用事があり出発は金曜。陸路での移動だったが、今回の遠征には、学連の学生委員長もお務めの部活の先輩が、僕個人のために運転他マネージメントのサポートをしてくださることになっておりとても心強かった。有難うございました。

 

正直移動日は睡眠も足りておらずめちゃくちゃ疲れたが、前日は一応7時間の睡眠を取り状態も中の上。

 

当日は寝坊したのでバタバタしていたら時間がなくなりノーアップで出走した。

大方のレース予想は、まず序盤にセカンドエース級の選手が積極的に逃げを作り、集団がこれを容認してサイクリングペースになり、中盤から後半にかけてエース級がキレの良いアタックでブリッジして、前の生き残りと後ろから飛び出した選手たちで勝敗を決するだろうという、至ってベタなもの。一つ読み違えたことがあったが、大体合っていた。

 

序盤はスローペースから、日大鹿屋京産を含む8名ほどが先行してタイム差が3分弱まで拡大した。

この間集団で待機していたが、前が遅すぎて集団はペースが落ち着かず、また位置取りもナーバスで、ストレスフルな集団内だった。

チーム戦を仕掛けるチームが責任を持ってペースをコントロールすれば良いのに、みんな後ろに下がってしまったのでペースの上下動が激しかった。

 

遅いのに微妙に疲れて迎えた中盤、何周目かは忘れたけど登りの麓から一気にペースが上がる。この周の最初の10分は、下り平坦も含めてNP390w。集団を早く絞りたいけど、マークされるのは嫌で動けずウズウズしていた僕にとってはありがたく、もちろんついていく。
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ペースアップに対応 c:岡元恒治様

 

一気に30名ほどまでスリムになって逃げを吸収し後半戦、途中海外勢が4人で逃げる場面があり、まさきさんがブリッジに行ったのでここは勝負どころと勘違いして抜け出してしまった。非常に無駄足だった。

 

おまけに、今日は大丈夫と思っていた脚があろうことか攣り始める。だましだまし走るのは学生個人ロードで練習済みなので苦ではなかったが、なにより攣りそうになってしまったこと自体がショック。全日本が終わったらベースから作り直さないといけないな。

 

そんなこんなで少し疲労が見え始めたラスト3周の登りの麓から石上がアタック。松田もついていった。

後ろがまだ15人ほどいたので、追いつくと思いこれを静観。あーあ。行っておけばよかったがこれは結果論だし、3位となった今ではどこかでドロップしていたに違いない、と、思いたい。


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前二人を追走してペースが上がる集団 c:岡元恒治様

 

少人数参戦の2人が行ったので後ろは蠣崎以外全員が回ると思ったら、これが大誤算で、自分と他4,5にんしか回ってくれない。今日は終始ストレスフルな集団だった。

距離ばかりが消化され集団にあきらめムードが漂い始め、ラスト一周。

ここまでにブリッジの動きを作れなかった僕が弱かったし、石上の独走が本当に強かった。最終周の平坦は8人の集団全員が僕をマークしてのアタック合戦になった。

最後はスプリントに丸め込むことができなんとか3位でゴール。

 

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シクロワイアードより引用。c:Kei Tsuji

※問題があれば削除いたします。

 

ゴール後に橋川さんからも言われたが、今の僕の脚では前の二人と一緒に走ってもドロップしていただろうし、悔しがる権利もないかもしれない。

しかし、勝負どころの判断を読み誤ったことで、自分で負ける展開のレースを作ってしまったことには猛省している。せめて食い下がって潔く負けるべきだった。

 

一方、大学1年生のときには、有力選手相手にある程度戦えれば満足、といった慢心があり全力を出しきれないレースが多かったのに対して、自然な流れとして、みんなの声援に答えて優勝しなければ、といった責任感、義務感、プレッシャーをうまく使って骨の髄まで出し切る走りができるようになった。そこは自己評価に値すると思う。

 

学生個人ロードに続いての3位になってしまったが、優勝した石上は高校生のときから憧れの選手で(今では友達でありライバルだが)、目標としてきた選手なので、いちファンとして嬉しいし、これからもその背中を追い続けていきたいと思う。

 

最後になりましたが、遠征に同伴して行き帰りの運転、サポートをしてくださった蛭川先輩、宇佐美監督、機材を貸していただいた高岡先輩、実況ラインを見守ってくれたチームのみんな、沿道の観客の皆さん、運営役員の皆様、そして、フレームをご提供頂いているavedioの犬塚さん、有難うございました。

 

このあとは試験を挟んでインカレ、国体と続きます。全国タイトルの夢は潰えたわけではないので、イチから自分の身体を見直して頑張っていこうと思います。


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c:JCF

 

以上レースレポートでした!