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今日も明日も日本のどこかでサドルにまたがる、慶應医学部2年生。U23ロードナショナルチーム。宜しくお願いします!

ベルギー遠征6日目

今日はgooik というレースでした!

一周13kmのなだらかな起伏を含むコースで、9周。

レース距離が120kmとシーズン序盤にしては長く、気温が-3度と寒く、風が強いので、サバイバルなレースが予想された。

目標は無論、脚のある限りアタックをする&反応して勝ち逃げに乗ること。

スタートは先頭に並び、最前列でレーススタート。1kmのニュートラルを経て、2列目でアクチュアルスタート。
今日は前回のレースの反省を生かして、レース序盤は動かない予定だったので、10から15番手よりも番手を下げないようにしながら、大勢が反応するアタックには自分も反応する。
2周目でアタックの掛け合いの中からタイミングよく8人が抜け出した。集団が元気なのでまだ決まらないだろうと思いスルーしたが、結果的にこれが勝ち逃げだった。
3周目に佐藤を含む3人が追走に出る。彼らは合流して、前11対集団の構図。集団のペースは緩く、散発的なアタックはあるが全くきつさを感じない。
5周目に入ると中川が積極的な攻撃を開始し、3回ほどの単独アタックの末に4人で追走を開始する。中川のアタックは地脚でゴリ押すようなアタックで見ていて感動する。
僕は集団優位と見ていたのでこれも静観。いざペースが上がった時についていけるよう、できるだけ脚を温存して走る。
6周目に入ると紫色のジャージのチームによる組織的な牽引が始まり、鬼のように集団のペースが上がった。風が横風追い気味なので、長い直線では磔地獄で本当にキツイ。何度か中切れに合い、また自分も中切れしそうになったが、なんとか10番手をキープして中川含む追走をキャッチ。ここで一瞬集団が緩んだので、しっかり回復する意識で次の動きに備える。
休憩も束の間、やはり次の動きがあって、10人ほどが先行したところに僕と後ろ10人ほどが合流して、集団が二分される大きな追走ができた。
ここに絶対に残らなければいけない、と自分に言い聞かせて、鬼のようにきつい磔地獄に合いながら必死に堪える。が、我慢の甲斐なく遅れてしまい、二分された後ろ側の20人に合流。この時点で自分の脚は終わっているので、尚も磔地獄で厳しい思いをした。
しばらく耐えたがここからもついに遅れ、7周でDNF。

ふりかえり
自分から動くことはほとんどなかったが、ちぎれる寸前まで集団の10番手以内で安定して展開できた。
レースの結果も、自分を含んだ20人の追走から5人が前に合流してそこから優勝が出たらしく、レース自体の読みは結果的に当たりだった。
後半にかけて動くプランだったが、レース後半になっても集団が元気だなと感じていたので、後手を踏みつつ常に集団前方で展開する方向性に修正したが、最終的には地脚で置いていかれる展開になってしまってすごく悔しい。
こちらでレースを走っているのは、一度はコンチネンタルチームなどでプロを目指した、またはプロを経験したことのある百戦錬磨の選手ばかり。クレバーな走り、正攻法で勝負しようと思っても、地脚勝負に持ち込まれて勝てないことが明確になった。
一緒にレースを走る顔ぶれが日本とは全く違うので、レース結果から自分の調子は測ることはできないが、ログを見る限りだと千切れる直前2時間半のIFが1.05になっているので、かなり自分の中で踏めていることは確かだと思う。

展望
監督から頂いた指示としては、この遠征で走る8レースは結果を求めるのではなく、戦術を身につけることが目的なので、リザルトがDNFになることを恐れず、自分がよく考えた上で決まると思った逃げを信じてアタックし続けること。
そして、今回はロードレース然としたレースだったので地脚勝負になったが、展開で逃げ切りが決まるようなレースもあるので、そういうレースで勝ち逃げにくい込むことが目標。
もちろん、これだけ経験豊富な選手が沢山いる環境で揉まれる経験は日本ではまずできないので、この1ヶ月間、自分の苦手な10分から1時間の時間帯の持久力を高められる可能性のあるものは全て取り組んで、できる限り強化&調子を上げて日本に帰りたい。


朝、背中に入れる補給のジャムパンを作る選手たち。

今回のレースはDNFとはいえ、90kmで250TSSとそこそこボリュームも稼げたので、次の日曜日のレースに向けてしっかり回復して、集団からアタックするイメージを作って、臨みたいと思います。応援よろしくお願いします!