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今日も明日も日本のどこかでサドルにまたがる、慶應医学部2年生。U23ロードナショナルチーム。宜しくお願いします!

レース前のモチベーション

おはようございます!もちろん、群馬行きの車内でブログを書いています。

 

今日は、レース日ということで、自分がレース前にメンタルを作るためにしている方法をお伝えします。

 

レースとは緊張するものです。(ましてや学校の試合でなく、jプロツアーの試合となればその緊張感たるや…まあそれは置いておきましょう汗)

ではそもそも、どうして緊張するのでしょうか? 落車するかもしれないから?普段の練習の成果が分かってしまうから?

 

僕は、人前に立たされるからだと考えています。人前で失敗はできない、かっこいいところを見せなきゃ…結果が悪かったらツイッターで報告できない…(それは僕だけですかね)

 

程よい緊張感は自律神経優位で体を戦闘モードに入れるのに効果的ですが、過度の緊張は、吐き気などのレースを走る上であまり良くない状況をもたらします。

 

自分も水泳をやっていた頃は、この過度の緊張に悩まされました。水泳では練習の結果がタイムという形ではっきり現れてしまうだけでなく、小さな試合であっても結構な観客が詰めかけ、1レースで泳ぐのは8人だけなので、その緊張は最初は半端ではありませんでした。

 

では、過度に緊張せず、落ち着いた適度な緊張感をもってレースに臨むには、どうすれば良いのでしょうか。

 

僕がレース前に取る行動で一貫しているものは、「リラックス」です。意外に思われるかもしれませんが、「リラックス」です。アップもせず出走30分前に着替え始めることも度々あり、チームメイトや監督から心配されるほどです。

アップをしないことに関してはおすすめはしませんが…(自分も時間さえあればアップしたいのですが、アップよりもリラックスのためにかける時間の方が優先順位が高いのです。大概レースの序盤に苦しい思いをします)

では、どうしてそれほどリラックスにこだわるのか、それは、「レース前になれば勝手に気合が入るから」です。過度の緊張に悩まされることのないよう、緊張感を調整します。

 

では、リラックスするためにどんな方法を取るのが良いでしょうか。僕が一番におすすめしたいのは「ヘラヘラすること」です。ヘラヘラするためには必ず相手が必要になります。チームメイト、競技会場で会う友人、家族、誰でも構いません。とにかくヘラヘラします。「ゆーてまだ15分ある。寝るわw」「全然やる気起きないww」「まあ勝つっしょw」余裕じゃなくても余裕を装います。

他人は自分を写す鏡だからです。ヘラヘラした自分を見てくれている相手の反応を自分が見ることで、たとえ自分が無理して発した言葉でも本当になります。目がパチクリしていても「眠い」と言ってみましょう。「レース前にそんなんで大丈夫なのかよwwおやすみ。」と言われれば、本当に眠くなります。こうして他人を介してリラックスします。

 

また、やはり音楽もおすすめです。レース前にヘラヘラできない(冗談でもやる気のなさそうな姿を見せられない人が応援にきている、本当に友達がいない、など)ときのために、自分は家でマッサージや、コーヒーブレイクの時間を取るときに聞く音楽をtake five(有名なジャズです)に決めています。これを学術用語では「条件付け」と言います。リラックスするときにとる何気ない行動を意識的にパターン化すると、逆にその行動をとることでリラックスできるようになります。「パブロフの犬」の実験は有名ですね。

 

この話題に興味をもってくださった方は、日本学生自転車競技連盟の学生委員長ブログ文武の道にいばらあり!③ 慇懃高校生、スライム系大学生になる!? | JICF.OFFICIALSにて僕のエッセイが3回にわたって連載されましたので、少し長いですがそちらも合わせてご覧ください。僕のレース前の精神構造がわかる締めくくりにしてあります。

 

それでは、ヘラヘラしながら群馬頑張ってきます!