アウター×トップ=無限大!-kakemedroad-

今日も明日も日本のどこかでサドルにまたがる、慶應医学部2年生。U23ロードナショナルチーム。宜しくお願いします!

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。昨年も一昨年同様、数多くの方に活動を支えて頂き、自転車競技に打ち込むことができました。

 

中でも、国内レースでの機材をサポートしていただいたavedioの犬塚さん、海外UCIレースでの機材を嫌な顔ひとつせず貸してくださったventosの二戸さん、慶応義塾大学自転車競技部の宇佐美監督、そして両親、チームメートには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 

2019年のことですが、twitterでも報告したとおり、大学をいったんお休みして、愛三工業レーシングチーム一本の所属で走らせていただく決断をしました。以下理由を書きますので、ご興味のある方は覗いていただければと思います。

 

自転車競技を始めた当初から、ずっと文武両道を掲げて頑張ってきました。今でも、それにかける思いは変わりません。しかし、医師としてのキャリアと、自転車選手としてのキャリアを照らし合わせたとき、「今文武両道にしがみつくことが、果たして自分の人生に本当に役立つのだろうか」と、漠然と考えるようになりました。というのも、自分の場合は一般にいう「お医者さん」になりたくて医学部に進学したわけではなく、「スポーツドクター」として引退後もスポーツに、自転車競技にかかわっていきたいと思って医学部を選んだ、というのが、僕にそう考えさせる原因なのだろうと思います。

 

「文武両道」と聞くと普通は、朝起きて朝練してから大学に行って夕方まで勉強して、それから夜練に出て寝る、といった「一日単位の文武両道」を想像されるでしょう。しかし、自転車競技でトップシーズンに調子を最高に持っていきたいと思ったら、実際には、朝と夜に分けて合計3時間練習できれば良いようなものではありません。従って僕は、「月単位の文武両道」を考え、この期間は自転車に集中する、この期間はテスト期間なので勉強、という風に期わけして、取り組んできました。

昨年は全日本と名の付く大会で初めてタイトルを取ることができ、3位も2回と、飛躍できたシーズンで、さらにはツールドラブニール、世界選手権も経験させていただきました。

では、選手として今年さらに飛躍するために、何ができるか、と考えたときに、先ほどの「月単位の文武両道」には限界があると感じました。

 

そして自分の場合、選手としてより高い競技レベルを経験しておくことは、アフターキャリアで医師として自転車にかかわることになった時にも役に立つだろうと考えました。自分の経験していないことは、想像でしか語れないですからね。

 

そこで、もっとマクロにみて、「年単位の文武両道」ができるように、アンダー4年目になる今年は大学を休学して、自転車だけを全力でやってみようと決断しました。世間的に言われる、アンダーのうちに結果を出してプロになれなかったら終わり、という共通認識に照らし合わせたら、ちょっと遅すぎた感はありますが、可能性に賭けてみたいと思ったわけです。

 

 

休学という選択肢自体はずっと考えていたことではありましたが、それをさせてもらえる環境が無ければ、実現することはできませんでした。今年の所属先である愛三工業レーシングチームの監督陣の皆様、休学に理解を示し送り出してくれる両親、休学を認めてくださった医学部の教授の皆様、慶応義塾大学自転車競技部の監督、そしてこの決断をするにあたって相談させていただいた多くの方々。本当に多くの方々に支えられて、自分のやりたいと思うことを全力で打ち込めているのだと思います。

今年の環境に感謝して、結果を出すという強い気持ちを持って、自転車に取り組みたいと思います。

時間ができるので、イタリア語とスペイン語、フランス語もやりたいし、栄養学とかスポーツ心理学も勉強したいな。ともあれ、実りある1年にしたいと思います。

 

今年もよろしくお願いいたします!

f:id:kakemedroad:20190101100111j:plain